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今日は何を撮りに行こうかな?

α6000とα6300とEOS Kiss Mで悩んだ末にα6300を購入した話し

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妻の誕生日にSONYのα6300をプレゼントした。

誕生日プレゼントにカメラを購入することは確定していたが、決して安い買い物ではないので「ベストなものを選びたい」との思いが強く、まるで自分のカメラを選ぶかのように頭を悩ませたので、この3機種や内2機種で同じように悩んでいる人がいたらその一助になれば、とブログに書くことにした。

妻はミラーレス一眼と一眼レフの2台体制

自分がカメラを携えて国内外を旅していれば、同伴している妻も興味を持ってきて2014年にSONYのミラーレス一眼 NEX-5Tを購入した。

同カメラを選んだ理由は当時自分がNEX-5Rだったので同じEマウントならレンズやバッテリが共有できるし、操作についても教えられるから。

ミラーレス一眼のファインダレス問題

それからしばらくして、自分がSONY α7を買ってAPS-C専用のレンズ(Eマウント非FEレンズ)を使うことがなくなったので妻はSEL1670Zをはじめ数本のレンズを事実上手に入れた。

NEX-5TはとてもコンパクトでありながらAPS-Cのセンサーなので十分にボケてとても気に入っていたが、唯一の欠点は「太陽光が強い夏場の屋外では液晶モニタが見えない」ことだった。

外付けのEVFを買う手もあったが結構な値段だったのと自分がSONY AマウントからCanon EFマウントに切り替えを決めてEOS 7D Mark IIを買ったことでお払い箱行きとなったEOS Kiss X7とSIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMを妻に譲って一応は『ミラーレス一眼のファインダレス問題』は解決した。

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コンパクト一眼レフに便利ズームレンズのアンバランスさ

EOS Kiss X7は一眼レフの中では世界最小クラスでミラーレス一眼ともいい勝負であるが、妻は便利ズームレンズの SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMを気に入っていて世界最小クラスの一眼レフでもレンズ側が重くなっていた。

それでもファインダの優位性から今年の海外旅行(カンボジア)では、EOS Kiss X7 + SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMを使っていた(これまではNEX-5T + SEL1670Z)。

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そろそろ新しいカメラを買ってもいいのでは?

NEX-5TもEOS Kiss X7も発売は5年以上前なので「そろそろ新しいカメラでテクノロジの恩恵を受けても良いのでは?」と思ったのと妻の誕生日が迫っていたので「(カメラを買うのには)いい機会かな?」と。

自分はSONY EマウントとCanon EFマウントの2マウント体制を当分維持するつもりなので、新しいカメラがSONYだろうがCanonだろうがレンズは貸せるのでどっちでも良かった。

SONYならα6000かα6300、CanonならEOS Kiss M

一眼レフもミラーレス一眼も持っている妻だが、EOS 7D Mark IIどころかα7すら「大きくて重いからいらない」との理由で一蹴していた。

すると、選択肢は必然的にSONY Eマウントはα6000かα6300かα6500、CanonはEOS Kiss X9かEOS Kiss Mが順当なところだが、α6500はファインダ付きの為の理由には些か高価過ぎるので即除外した(予算オーバー)。また、EOS Kiss X7からX9も順当に進化はしているがあまり面白みを感じられずCanonはEOS Kiss Mのみで3択に絞り込んだ。

3機種ともそれなりの値段で自分の主観だけで決めるのはリスキーだったので、自分がカメラやレンズを見たいフリをして量販店に寄り「そろそろ新しいカメラを買ったら?」からのα6000とα6300とEOS Kiss Mの3機種それぞれを触ってもらった。

結果はいずれも甲乙つけがたい感じでその場では決められずにその日は店を出た(逆に「コレしか無い!」と決まって購入していたら、それはそれで本末転倒だったが)。

コスパを考えればα6000よりα6300

α6000が2014年発売、α6300が2016年発売でその差は2年。

これが成熟している一眼レフなら僅かな差だが日進月歩のミラーレス一眼ではその差は大きく、EVFのドット数→約2倍、位相差AFポイント数→約2.5倍、サイレントシャッター付き、マグネシウム合金ボディ、使わない気もするが4Kビデオ、120p FHD、電子水準器など差は無視できない。

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いくつかのブログやレビューサイトを見ていると大半はα6300発売直後に書かれたもので、総評やまとめには「α6300の方が間違いなく良いが、価格の差がほぼ倍なのが難点(約6万円と約12万円)」「予算的に厳しいならα6000でも悪くないが予算に余裕があるなら絶対にα6300がいい」と締められているものが多かった。

α6300発売から2年が経った今はα6000とα6300の価格差はたったの2万円(約4万円と約6万円)で発売当初の1/3に縮小、販売価格も当時のα6000と同じであるのでSONYはα6300で決定。

α6300の決め手はマウントの問題

α6300とEOS Kiss Mの2択から選んだのはタイトルどおりα6300だったが、決め手はマウントの問題だった。

スペックに大きな差はない

α6300とEOS Kiss Mのスペックで差が大きく付いているのは動体撮影。

AF性能と連写性能でα6300が一歩先を行っているが妻の用途からするとそこまで動体撮影は重要ではない。寧ろ、EOS Kiss Mのタッチパネルやバリアングル液晶、ボディカラー(ホワイト)に惹かれているようにも見えた。

EF-Mマウントのレンズが少ない

Canonならレンズ資産を使い回せると思っ低たが、EOS Kiss MはEF-MマウントでありEFマウントではない。

マウントアダプタを使えばEFマウントのレンズも使えるが、「オフィシャルにサポートしていないSIGMAのレンズがどこまで使えるか?(ほぼ使えるらしい)」「EF-Mマウントまで手を広げるのか?」「マウントアダプタを使ってEFレンズを使えばせっかくのミラーレス一眼のコンパクトさが失われるのでは?」とのEF-Mマウント懐疑性もあれば「そもそも妻がこれまで自腹で買ったレンズは5年で1本だけ(キットレンズ除く)」とのこちら側の都合もある。

EF-Mは2012年に登場して6年が経つがCanon純正のレンズは7本しかなく、ズームレンズにF4通しのレンズがなかったり、単焦点レンズにF1.8以下は1本(EF-M32mm F1.4 STM)、フルサイズのミラーレス一眼が出ればまた新たなマウントが出る噂もあり(この時はEOS Rは未発表)新たにEF-Mマウントに手を広げるべのは得策でないと判断した。

予算的にもα6300がおトク

検討時点でボディのみの最安価格はEOS Kiss Mが56,000円、α6300が70,000円だがα6300はメーカーのキャッシュバック10,000円で実質60,000円となる。

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EOS Kiss Mは対応するレンズがないのでマウントアダプタ10,000円かレンズの追加出費が必要となりトータルではα6300の方がプレゼントとはいえお財布に優しい。

次のモデルと将来性

次のモデルが出た時に「今買ったことを後悔しないか?」という点。

α6300は発売後約半年で後継機のα6500が出るという異例な事態がありスペックも当然良いのだが半年の差である割にコスパはあまり良くなく、さらにSONYAPS-C(α4ケタ機)もフルサイズ(α1ケタ機)もコンデジ(RXシリーズ)も強気な価格設定なのでα6300はちょうどいい具合に価格が落ち着き・スペックもスナップ撮影には可もなく不可もなくで、EマウントのAPS-C専用レンズも今年新型が発売されてAPS-Cの新型レンズが出ない不安も少ない(とはいえ、主力はフルサイズだけど)。

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対して、CanonのEOS Kiss Mの後継機は先々週の検討段階では、KissではないEOS 2ケタ機レベルのミラーレスがそう遠くないうちに出てくるのでは?と予想していたが、先週発表されたのはフルサイズのフラグシップモデルEOS RでありRFマウントだった。

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EF-MマウントでEOS 2ケタ機くらいのものが出てもおかしくはないと思っていたが、今のEOS-Mマウントのレンズのラインナップを見ていると存続そのものに懐疑的にならざるを得ない。

以上のことから、妻の誕生日にプレゼントするのはα6300で決定した。

※ここまで書いてみて思ったが、EOS Kiss X9をやはり入れておくべきだったかもしれないが、エントリモデルは操作系が今ひとつで、そろそろ妻にはP:プログラムだけでなくA:絞り優先やS:シャッタスピード優先で撮れるようになってほしいとの思いもあった

最後に

購入は都内某所の某家電量販店で「価格コムの最安値が70,000円なので、ポイント込みでいいのでこれより安くなるなら買います」と単刀直入に価格交渉をしたら、少し前までは「(店頭を持たない)ネットショップはちょっと…」と断れられることが少なくなかったが、今回はすんなりとポイントアップ+現金値引きで実質で価格コムの最安値より下の価格を提示されたので宣言どおりに即決した。

プレゼントは誕生日当日まで隠しておき、当日に渡したら「これが一番欲しかった!」とのことで大成功だった。

ちなみにアイキャッチ(記事の一番上)に使った画像はα6300 + SEL35F28Z。

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こちらはSEL16F28。スナップ向きの広角+パンケーキレンズ

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ミラーレス一眼はファインダレスのモデルは少なくないが、撮影シーンが制限されるので用途を限定した使い方やサブとして以外はオススメできない。