α7シリーズでシグマやキヤノンのレンズが使える!? SIGMA MC-11は絶対に欲しい
CP+ 2016の直前に発表された【SIGMA MOUNT CONVERTER MC-11】はシグマSAマウントレンズとシグマ製キヤノンEFマウントレンズを、ソニーのEマウントボディで使用するためのマウントアダプタ。
MOUNT CONVERTER MC-11 発表|株式会社シグマ
- ソニー Eマウントミラーレス一眼カメラ
- SIGMA MC-11はレンズメーカーが作ったマウントアダプタ
- Aマウントアダプタはいらない
- キヤノン純正のレンズは使えるか
- さらに追加情報
- 個人的にはこのレンズは間違いなく“買い”
- 最後に
ソニー Eマウントミラーレス一眼カメラ
ソニーのミラーレス一眼カメラのEマウントは、センサーサイズがAPS-Cのα5000/6000シリーズ(別名α4桁シリーズ、また旧NEXシリーズ)とフルサイズのα7シリーズの2ラインナップ。
APS-Cは主に高速AFと高速連写に、フルサイズは高画質や高感度に重点を置いており、センサーの評価サイトDxOMarkではα7シリーズが軒並み高評価を受けている。
フルサイズEマウントのボディは素晴らしいがレンズラインナップに難
ボディの評価は高いがレンズラインナップが十分ではなく、Eマウントで現在63本発売されており(カカクコムのレンズーα Eマウント系で抽出)、そのうちフルサイズ対応のFEレンズは22本しか無いのが現状。
FEレンズで完全に動作するのはソニー製のみ
これまでα7シリーズのFEレンズで絞りやAFが完全に動作していたのはソニー(ZEISS含む)製レンズのみ。マウントアダプタを取り付けてオールドレンズや他社マウントを使うことができたが、このような非純正のマウントアダプタを使って撮影したデータにはExifが残らなかったり、絞りが開放だけだったり、AFが効かなかったり、効いても遅いなど部分部分で対応しているものはあっても、完全に使えるものはなかった。
SIGMA MC-11はレンズメーカーが作ったマウントアダプタ
これまでのマウントアダプタは、カメラメーカーでもレンズメーカーでもない所が作るゆえに、電気接点を使って完全動作させるには困難を極めたが、今回発表されたMC-11はレンズメーカーとして有利な部分がある。
Eマウント対応レンズが一気に19本追加!?
シグマがソニーのEマウント向けにレンズをイチから作るのと違って、既に発売されているシグマのレンズ(SAマウントとEFマウント)をマウントアダプタを使えばソニーのEマウントカメラで使えるようになる。
シグマのサイトより転載(http://www.sigma-global.com/jp/lenses/cas/product/accessories/mount-converter/)
現在公開されている情報では、Art/Contemporary/Sportsを中心とした19本のレンズが対応リストに掲載されていて、新しいレンズが発売されたらパソコンからデータを登録できる。
シグマのサイトより転載(http://www.sigma-global.com/jp/lenses/cas/product/accessories/mount-converter/)
オートクロップ機能も有効に
α7シリーズでAPS-C専用(DC)レンズを装着するとオートクロップ機能(センサーのうちAPS-Cレンズで使う分だけ切り出す)が有効となり、自分のように「α7シリーズのボディは持っているけど、キヤノンはAPS-C専用のDCレンズしかないや…」って人でも、操作をせずともレンズを認識してクロップのON/OFFが自動的に切り替わる。
動体でなければオートフォーカスは問題なし!?
オートフォーカスは大半のレンズがAF-S(ワンショットAF)のみ、一部のレンズでDMF対応となっている。
個人的にはα7は風景撮りがメインなので問題ないが、動体撮影をする人には厳しいかもしれない。
手ブレ補正はボディ内+レンズ内
ボディ内手ブレ補正がないα7でもレンズに手ブレ補正が入っていればしっかりと手ブレ補正が効く(キヤノンはレンズ内手ブレ補正)し、α7IIシリーズではボディ内手ブレ補正が入っているので、レンズ内と合わせられる。
手ブレ補正OS機構にも対応し、高い手ブレ補正効果を発揮。特に手ブレ補正を搭載したボディに装着したときには、角度ブレ補正をレンズ側で行うことで、最大限の補正効果を発揮します。
Aマウントアダプタはいらない
ソニーからAマウントをEマウントに変換するアダプタ『LA-EAシリーズ』がある。
「Aマウントはボディ内手ブレ補正なのでα7/7R/7sでは手ブレ補正が使えない」「トランスルーセントミラー採用によりわずかながらも(1/3~1/2段程度)明るさは落ち、バッテリー消費も増える」の2つの問題と、Aマウントシステムが無いので追加で買う必要があって悩んでいた所だったが、今回のMC-11発表で完全に諦めがついた。
キヤノン純正のレンズは使えるか
「シグマ製のキヤノンEFマウントのレンズが使えるのだから、キヤノンのレンズも使えるのでは?」と思うが、
マウントコンバーターMC-11本体には、装着するレンズごとのデータを搭載しています。そのデータを使用することにより、高速かつ、快適なAF動作が得られます。
と書かれていて、登録されていないレンズは利用できないようにも読み取れるが、「あくまでも物理的に装着できる」、「AFや絞りは動くが収差の補正やオートクロップは動かない」、「完全に動作する」の可能性だって現時点ではゼロではない。
さらに追加情報
この記事を予約投稿していたら、今日になってデジカメinfoで追加情報がでてきた。
2日連続でCP+ 2016に行っていたのに(シグマブースにも行ってパンフレットももらってきたのに)、触らなかったことが本当に悔やまれる。
シグマのアダプターMC-11 は、シグママウントとキヤノンマウントのシグマレンズ群を、わずかなAF機能の低下もなくソニーのボディに装着することができる。このことは、シグマが、一眼レフレンズ群をソニーのカメラで使う際の瞳AFやロックオンAFモード、動画でのスムーズな位相差AFをサポートする最初のブランドであることを意味する。
本当に楽しみだ。
個人的にはこのレンズは間違いなく“買い”
このアダプタが発売されたら間違いなく買う。
レンズは直ぐに買わないつもりだけど、FEレンズに200mmを超えるレンズがないので長玉は欲しくなる。
- 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM(Sports)
軽量を謳うContemporaryですら約2kgあるので、ひ弱なα7のマウントが耐えられるのかが少し心配…α7とα7Rのボディマウントは強度が弱い。α7Sだけそれが改善されている。 | CAMEOTA.com
あとは、F4通しの標準域も(使っていないキットレンズSEL2470の置換えに)あるといいな、な〜んて。
- 24-105mm F4 DG OS HSM(Art)
ちなみに、今手持ちのレンズで使えるのはこの3本だがいずれもAPS-C専用のDCレンズ。
- 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM(Contemporary)
- 18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM(Contemporary)
- 30mm F1.4 DC HSM(Art)
唯一、金帯の超広角レンズSIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSMが使えないが、神レンズのSEL1635Zがあるので…
いずれにせよ、キヤノン純正レンズが動くかどうか。せめて、絞りとAFが動けば、EF 24-70mm F4L IS USMとかEF 70-300mm F4-5.6L IS USMが使える。
まさか、シグマからこんなマウントアダプタが出るとはなぁ…
最後に
「EFマウント(キヤノン)では、当面フルサイズはない!」と思ってあまりフルサイズを意識してレンズは買ってこなかったけど、これの登場で「ソニーでもキヤノンでも使えるなら買っちゃおうかな!」と沼一直線の予感しかしない。
財布がヤバい。
CP+ 2016: Sigma MC-11 adapter is world's 1st to offer full range of AF modes on Sony E-mount
(追記1)買いました。
(追記2)試しました。
(追記3)キヤノンレンズも使えました。