EOS 9000DとX9iが発表されたのでこれまでのAPS-C機と比較してみた
来週はCP+ 2017が今年もパシフィコ横浜で開催されるので、カメラメーカーやレンズメーカーから新商品に関する噂がチラホラ出てきている。
その中の一つとしてキヤノンのエントリーモデルのEOS 9000DとX9iが昨日キヤノンから発表されたので、現在市販されているキヤノンAPS-C機のX7/X80/X8i/8000D/70D/80D/7D Mark IIの7機種と比較してみることにした。
EOS 9000DとEOS Kiss X9i
詳細なスペックや概要は公式サイトで確認してもらえたら、と。
どちらもキヤノンの入門機(エントリーモデル)として、昨年発売されたパパカメラのEOS 8000Dの後継機EOS 9000D、ママカメラのEOS Kiss X8iの後継機EOS Kiss X9iで主な違いは右肩のサブモニターの有無やサブ電子ダイヤルなどの操作性が主で基本的なスペックは変わらない。
現在発売中のキヤノンAPS-C 7機種と比較
- 画素数は約2420万画素とX8i/80D/8000Dと同じ
- エントリーモデルとして初のデュアルピクセルCMOS AFを搭載
- 常用ISO感度はもっとも高いISO 25600
- AFポイント(測距点数)は45個で80Dと同じ
- 連続撮影は6コマ秒で8000Dより多く、80Dより少ない
- ファインダーはミラー式で視野率は95%と低い
カメラの頭脳とも言われる映像処理エンジンは、EOS-1D X Mark IIやPowerShot G7 X Mark IIと同じDIGIC 7を搭載していることから常用ISO感度は他のAPS-Cセンサー搭載モデルより一段上である。
また、エントリーモデルとしては初めてのデュアルピクセルCMOS AFに対応したことで、カメラをビデオとして使うこともできるようになった。
※価格は量販店など手に入れやすい場所を参考にしています
- 9000DとX9iの大きさはまったく同じ(掲載ミスってことは…?)
- 重量はいずれも前機種より軽くなっている
- 撮影可能枚数は同じバッテリーを使っているが約1.5倍に
- キヤノン機としては初のBluetooth搭載
- 発売は今年4月予定で価格はX9iは9万円、9000Dは10万円を予定
大きさや重量がわずかであるが小型・軽量化され、バッテリーの持ちが良くなってパパカメラ・ママカメラとして研ぎ澄まされている印象を受ける。
また、今回の目玉のBluetooth搭載はニコン機では昨年発売のものからBluetoothを搭載して、撮影したデータを片っ端からスマホに送ってくれる機能(SnapBridge)が付き、キヤノンユーザからも要望の声が強かったと考えられる。
EOS 9000DとEOS Kiss X9iは買いか?
店頭価格が出ていないので買いかどうかの判断は難しいところだが、少なくとも「撮った画像をスマホから選んで転送するのが面倒なんだよね」って人には買いだと思う。
「何でもかんでもスマホに転送されてもスマホの容量がキツくなるから、自分で欲しいものだけ選んで転送したい」のであれば、2〜3万円は安くなるであろう8000DやX8iでもいい気がするし、思い切って中級機(ミッドレンジ)のEOS 80Dにするのも悪くない。
とは言え、9000DもX9iも80Dとのスペックの差はそれ程なく、価格次第では80Dより割安感が出てしまうかもしれない。
最後に
9000DとX9iの標準レンズがEF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STMからEF-S18-55mm F4-5.6 IS STMへとリニュアルされており、開放F値が3.5から4にわずかに暗くなったが、全長が75.2mmから61.8mmに短くなり、手ブレ補正効果が3.5段分から4段分にアップしている。
来週のCP+ 2017に向けてどんどん新商品の情報が出てくるので、この先も気になるものがあればピックアップする予定。