Synology DS416playのハードディスクから警告が上がったので交換した話し
一昨年の冬に導入して特にトラブルもなく運用してきたSynology社のNAS DS416play。
しかし、昨年の夏頃からHDD 4台のうち2台から不良セクタ(Bad Sector)の警告が上がり始めて、秋頃にはディスク再接続、そして昨年11月頃にはS.M.A.R.T.情報が取得できなくなっていた。
WD Redを購入
DS416playではHDD 3TB×4台をSynology Hybrid RAID(SHR)で運用しているので、1台が壊れてもデータの消失はないが2台が同時に壊れてしまうとデータ復旧は不可能となるので、怪しいHDD(3TB)2台を交換することにした。
これまでWestern Digital社のWD Blue 3TBモデルをコスト面から採用していた。
やはり24/7のNASには向いていなかったのか約1年で2台がおじゃんとなったので、今回はNAS用のWD Redを購入することにした。
RAIDの基本は同モデル・同容量だがSHRではその縛りはなくWD BlueとWD Redを混在させて使うことができる(容量違いも可)。
注文して数日で手元に届きすぐに1回目の交換は終えて、今回ブログの記事にしているのは実は2回目の交換で画像もその時のもの(手順などは1回目も2回目も同じ)。
貧乏性なので「1台さえ交換してしまえば、もう1台は使い潰しても良いかな」と思って、約2ヶ月間は異常のあるディスクを使って運用していたが、不良セクタが4桁台に突入してさすがにまずいと思って残る1台も交換することにした。
DS416playのHDD交換
DS416playはホットスワップに対応していないので一度電源を落としてから交換となるが、初期設定ではHDDの劣化や障害が起きると警告(ビープ)音が鳴り続けてこれがうるさいので事前に警告音を鳴らないようにコントロールパネル→ハードウェアと電源タブから「ボリュームが劣化または障害を起こしています」のチェックを外しておく。
DS416playをシャットダウンさせてLEDが消灯したのを確認して警告が上がっているHDDを取り外す。
本体とHDDの接続は【PUSH】と書かれた爪を押し込むとHDDを引き出すことができ、マウンタへの固定もドライバいらずで簡単。
新しいHDDをDS416playへ戻して起動させる。
メール通知をオンにしているといくつか異常を知らせるメールが届くが無視してDS416playが立ち上がったら管理画面にログインする。
ストレージマネージャで交換したHDDが認識されていることを確認して復元(ストレージマネージャ→ボリュームタブ→管理)を実行する。
特に選ぶところもなく次へ、次へと進めていけばOK。
ステータスが「修復しています。」となって復元が始まる。
復元中も通常通り使用できて不便はなく使用中の容量にもよるが5.24TBで約13時間掛かった
これで無事にすべてのディスクが正常となった。
交換して使わなくなったHDDの活路を考える
取り外したWD Blue 3TB 2台の計6TBをまったく使えないわけではないのに捨てるのはもったいないが、既に異常が発生しているので用途は限られる。
そこで一先ず何かしらに使おうかなと買ったのが玄人志向のHDDスタンドで2台のHDDの接続が可能でありながらUSB3.0も使える。
とは言え、既に異常を発しているディスクなのでデータの保存先としては使えないのでDS416playのバックアップとしての利用が考えられるが、既に外付けHDD 3TBと簡易NAS(アイ・オー・データ)4TBでバックアップがあるので必要はない。
あとは、MacのTimeMachineとしての利用もあるがDS416playがその役割を担っている上にUSBやThunderboltでの接続よりもネットワーク経由の方が何かと便利で…
とまぁ、あまりいい活路はまだ見いだせていないけど、きっと何かしらある…はず。
最後に
WD Blue 3TB 4台のうち2台は大量に不良セクタが発生してS.M.A.R.T.情報が読み込めなくなったが、残り2台はやがて9,500時間稼働していても一つの不良セクタも発生せず至って正常。
また、ディスク交換も特に問題なく終えられて改めてNASの手軽さを再認識した。
これからも末永くDS416playを使っていきたい。