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今日は何を撮りに行こうかな?

トキナーの超広角レンズ3本を比べてみた

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前回書いた記事の続編的な感じ。

この後もレンズごとの写りをPHOTOHITOやブログ、レビューサイトなどを見ていて「やっぱ、トキナーブルーはいいなぁ〜」と魅了されトキナーの超広角レンズで決まりかけていた。

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APS-Cの超広角レンズは3本

トキナーキヤノンのEFマウント対応のAPS-Cレンズを前回3つも上げてしまった。

3つとも個性的でどれも現役と選ぶのが非常に難しいので、前回の7本からトキナーの3本に絞ってより詳しく比べてみた。

  1. TOKINA AT-X 12-28 PRO DX 12-28mm F4 約45,000円
  2. TOKINA AT-X 116 PRO DX II 11-16mm F2.8 約53,000円
  3. TOKINA AT-X 11-20 PRO DX CAF 11-20mm F2.8 約67,000円

焦点距離

ワイド端(広角端)

最も広角なのが2の11-16/f2.83の11-20/f2.8で、その次が1の12-28/f4キヤノンの場合だと35mm換算する場合には1.6倍なので換算で1.6mm分の差だが誤差の範囲と言って良いレベル。

テレ端(望遠端)

超広角レンズで絞っているだけにワイド端の差はほとんど無かったが、テレ端の違いは顕著にあり選ぶにあたっての大きな要素の一つとなる。

もっとも伸びるのは1の12-28/f4で換算で約45mmと標準域の中盤くらいまである。

次点が3の11-20.f2.8で換算32mmと超広角レンズでよくある16-35mmに近い。

そして一番小さいのは2の11-18/f2.8で換算約29mm。

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AT-X 12-28 PRO DX | 広角レンズ - Tokinaトキナー

明るさ

レンズは明るい(値が小さい)ほど一般的には良いとされているので順序を付ければ、2の11-16/f2.83の11-20/f2.8が同じで、1の12-28/f4が後に続く形となる。

最短撮影距離と最大撮影倍率

最短撮影距離

「どれだけ被写体に寄れるか?」の最短撮影距離は短い(寄れる)順に、1の12-28/f4の25cm、3の11-20/f2.8の28cm、2の11-16/f2.8の30cmとなる。

最大で5cmの差があり、「たったの5cm、されど5cm」でテーブルフォトではそれなりの差が出るかも。

最大撮影倍率

最短撮影距離とセットの最大撮影倍率は換算で、1の12-28/f4の0.32倍、3の11-20/f2.8の0.19倍、2の11-16/f2.8の0.14倍と最短撮影距離と同じ順序となった。

フィルター径

フィルター径に順序を付けるのが難しいが、超広角レンズであればプロテクタ以外にC-PLフィルタを付けることが多いが、その時に径が大きいほど高価に、またカバンに入れれば嵩張るので、小さい順で、1の12-28/f42の11-16/f2.8が77mmで、3の11-20/f2.8が82mmとなる。

ただ、77mmの時点で大口径レンズだから、C-PLフィルタは10,000円は超えるだろう。

AF

3の11-20/f2.8には、超音波モーターが搭載されていないので、合焦までの時間が僅かとはいえ他の2機種より掛かる。また、動画撮影をする人にはギア音が入る可能性があるので注意。

重さ

1の12-28/f4が530g、2の11-16/f2.8が550g、3の11-20/f2.8が560gとなって上下幅で30gあるが、そもそも500gにもなるレンズはそれなりにズッシリ感があるので、体感するほどの差はないかも。

発売年月日

同じ価格帯であれば新しいほど良い。

3の11-20/f2.8がかなり新しくて2015年2月20日、1の12-28/f4が2013年6月26日、2の11-16/f2.8が2012年8月3日となっている。

ただ、新しい方がいいとは言え、5年以内であればほとんど差はなく、特に2年半のずれであれば設計における画質の差はほとんど無いかも?

価格

レンズに限らず最後はお財布との相談になるが、上下幅で20,000円なら一番欲しい物を買えばいいかなと個人的には思っている。 

今の気持ち

比べるのはこの辺までにして、MTFグラフとかレンズに使われるガラスの種類も見たけど、ここまで来ると完全にスペック至上主義になってしまうので置いておく。

個人的なランキング

で、個人的に今一番気になっているのが1の12-28/f4

だが、どうも消去法的に選んでいてあと一歩を踏み出せない。

2の11-16/f2.8は、超広角レンズとしてワイド端を見れば十分だけど、テレ端の換算約29mmがどうしてもネックになってる。

11-16mmの本機、SIGMAの17-70mm、Canonの70-300mmとちょうど無駄なくつながるけど、実際問題としてこの3本を持ち歩くとなるとレンズだけで2kgでそれにカメラを合わせると3kgとなってあまり現実的ではない気が…

3の11-20/f2.8はAFの遅さ、コレに尽きる。せっかく一番新しい発売日なのに、どうしてこうなった?

そして、最有力候補の1の12-28/f4だけど、これは明るさが他はf2.8通しなのに、f4通しであること。実際は開放で撮ることは限られると思うけど、星空を撮るのにはやっぱりf4よりf2.8かな、と。

逆に、f2.8を諦めればこれで決定だけど、どうにも踏ん切りが付いていないのが現状。

ヨドバシカメラで実機を触り

そんなモヤモヤしている中、ヨドバシカメラで実際にレンズを触ってきた。

「価格次第ではもう買ってもいいかな」と思って見に行き、フォーカスリングのトルク感を感じていた時に、ふとあることに気付いた。

ズームリングの回転方向がキヤノンと逆問題

ワイド側にズームしたつもりが逆(テレ)方向に動いた。

キヤノンユーザーがサードパーティのレンズを使う時の宿命とも言える、【ズームリングの回転方向が逆】であった。

「そもそも、キヤノンとシグマが逆で他は…」なんて話しは置いとくとしても、これはキヤノンとシグマのレンズでまとめてきた自分にとっては致命的な問題。

すっかり、見逃すところだった。危ない、危ない。

カメラが変われば…

ソニーのα7のSEL1635Zだって、その意味じゃ逆じゃん」ってのはもっともだけど、「カメラが変われば頭が切り替わるようで、最初は混乱したが今は違和感なく使い分けられている」が、「カメラが一緒でレンズが変われば」となると難しい気がする…

超広角はキヤノン製一択?

このズームリング回転方向問題は、超広角レンズに限ってシグマもキヤノンとは逆になっているので、超広角レンズの回転方向を統一しようとするとキヤノンのEF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STMがここに来て最有力候補になってしまう。

かと思いきや、7D Mark IIはレンズによって測距パターンが分かれており、このレンズは暗いので、【[Eグループ] 45点測距で、うち25点がクロス測距 】となり、せっかくの65点全てが使えない模様。

対抗馬がさらに?

あとは、ズームリングが逆であることを許容するのであれば、これも前回上げたがシグマの10-20mm F3.5 EX DC HSMも選択肢に入ってくる。

2009年発売と少し古いが、f3.5通し、換算16-32mm、超音波モータ搭載、最短撮影距離24cm、最大撮影倍率が換算で0.3倍、重さは520gと特に今回対象としているトキナーレンズとは見劣りがないし、フルタイムMFにも対応していてとてもいい感じ。

それでいて価格は45,000円と安い…が、フィルター径は82mmとデカい。

今、悩む新たな3本がここに

  1. TOKINA AT-X 12-28 PRO DX 12-28mm F4 約45,000円
  2. Canon EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM 約36,000円
  3. SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM 約45,000円

α7の超広角レンズを買う時はSEL1635Z一択の状態で18万くらいして選ぶ余地はなかったが、キヤノンレンズはさすがに選択肢が多くて選ぶのが大変。

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