無線LANルータ世界シェアNo.1のTP-Link Archer C9を買った
先日の記事にも書いているが、我が家の無線LANルーターは発売から5年が経過していて、次世代無線LAN規格のIEEE802.11acには非対応のモデルでこの無線LANがLAN内のボトルネックとなっている。
- ギガビットの無線環境が欲しい!
- 今回もNEC…のつもりだったが
- TP-Linkって?
- Archer C9(AC1900)を購入
- Archer C9(AC1900)のアンボックス(開封)と初期設定
- 最後に
ギガビットの無線環境が欲しい!
一般的な用途だとWAN(インターネット)側のスピードに対応していれば最新のIEEE802.11acでなくてもIEEE802.11nで無線LANとしては十分である(最近はWANのギガビットもあるけど…)。
しかし、データはローカルストレージに保存せずにLAN内のNASに置くような運用をしている場合は無線LANにギガビットクラスの性能があると快適性が高まる。
MacBook Proでブログを書くのには有線LANを使わずに無線LANを使っていたが、Lightroomからブログ用にJPEGを出力したり、PicasaやAdobe Bridgeで現像したデータを探すのにスクロールすると表示されるまでのワンクッション置く感じが気になった。
NASを導入しMac miniからMacBook Proに移行して結構な出費となっているが、ここまで来たら1万円の無線LANルータを入れ替えてもたかが知れていると思い、このタイミングで無線LANルータを新調することにした。
今回もNEC…のつもりだったが
無線LANルータは長らくNECプラットフォームズ(旧NECアクセステクニカで以下、NEC)製を使ってきた。
携帯電話の通信システム(無線機や基地局)において3G全盛期は大手三社すべてでNECが採用されていたことからも『無線機器のNEC』のイメージがあったのもあるが(直近だとドコモだけになっているけど…)、安定して使えて一切不満がなかったので特に他社に冒険する必要はなかったし、「無線LANルータを買いたいんだけどどれがいい?」と聞かれればいつもNEC製を薦めていた。
しかし、先日サブブログにも書いたがNECのモバイルルータでの不具合があり同社への信頼が揺らいだのをきっかけに、今回は他社製品も含めて検討することにした。
とは言え、B社、E社、I社はどうも自分の中で24/7で使う無線機器として採用する気がせず候補からは除外した。
この他にある程度の数を出しているメーカーではASUSの無線LANルータが以前より気になっていたがちょうどいい1万円前後のモデルがなく断念。
「またNECかなぁ~」なんて思いながらアマゾンを見ていると、TP-Linkの製品が広告として表示されていた。
実は先月購入してまだ記事にしていないが、旅先で使うためのモバイル無線LANルータを新調して、それがたまたまた同社のものでコスパはもちろんのこと管理画面がなかなか使いやすくて好印象だった。
この製品については近日中にアップする予定だが…TP-Link製品が気になったので自宅用としていいものがないか調べてみることにした。
TP-Linkって?
そもそも、TP-Linkの存在すらつい最近まで知らず、モバイル無線LANルータの購入時は「新興メーカーだろう…」と思って買っていたが、調べてみるとこれがまったく違っていた。
TP-Linkは昨年(2016年)日本市場へ本格参入したメーカーであるが、世界的に見れば無線LAN機器最大手でシェアNo.1の超有名メーカだった。
TP-Linkは日本でこそまだ知名度が高くないものの、海外では無線LAN関連製品メーカーとしてよく知られる存在だ。120カ国以上に製品を出荷しており、2015年の世界シェアはなんと43%(IDC調べ)。22四半期に渡って途切れることなく世界シェアの首位に君臨する、ぶっちぎりの最大手だ。
「Archer C9」に見る、TP-Linkが世界一売れている5つの理由 (1/2) - ITmedia PC USER
こんな風に書かれればガジェット好きの自分はとても弱く、無線LANルータはそう頻繁に買い換えるものではなく、もしこの機会に買わなければ次は東京五輪の後になるかもしれないのでものは試しにとTP-Link製品から選ぶことにした。
Archer C9(AC1900)を購入
2016年に日本へ進出して間もないのにラインナップは豊富で数ある中からArcher C9(AC1900)(以下、C9)を選んだ。
これを選んだ理由としては、
- 1万円台前半の価格(定価は22,800円だが購入価格は11,084円)
- 最大転送速度が1300Mbps(5GHz時)
- 1GHzデュアルコアCPU搭載
- 無線LANルータとしては良い意味で珍しいデザイン
- 管理画面がいい感じ
- アマゾンのレビューが150件超で★4.3と高評価
この機種の良さについては既にITmediaさんのサイトで言及されている通りなのでそちらをご一読いただけたら、と(丸投げ)。
Archer C9(AC1900)のアンボックス(開封)と初期設定
この機種の良さを省いたので今回はアンボックス(開封)と初期設定をやることにする。
アンボックス(開封)
パッケージはどこかマザーボードを彷彿とさせる
アンテナは自分で取り付けるタイプでLANケーブルが付属しているのは地味に嬉しい
背面にUSB 2.0/WAN/LAN×4/ACの端子がある
側面にはUSB 3.0
ひとまずはNASの上に設置してみた
初期設定
無線でパスワードを入れるのが面倒だったのでパソコンから有線で http://192.168.0.1/にアクセスして admin/admin でログイン
タイムゾーン設定は最初からGMT+09:00が選択されていた
無線LANルータを入れ替えるのでインターネット接続タイプはPPPoE
プロバイダから指定されているユーザー名とパスワードを入力
ワイヤレス設定はデフォルトのままでもいいが自分は変更した
要約と書いてあるがつまるところ確認画面
保存をするとお疲れ様でした。の画面にインターネット接続のテストがあるので、念のためここでユーザー名とパスワードが正しく入力されているか確認しておく
これで初期設定も終了。
おまけ
初期設定から先の設定を進めていくにあたって気づいたことやちょっとしたアドバイスなどを。
まずは製品のアップデート
購入時は最新のファームウェアではなくアップデートが必要となるので、まずはここから始めるのがいい。
自分は先に設定をして、その後でファームウェアのアップデートをしたら設定が初期化されてしまった(事前にバックアップを取っておきアップデート後に復元すれば問題ないかもしれないが…)。
SSIDとパスワードは前の無線LANルータと同じにするとラク
我が家にはかなりの数の無線LAN対応機器(スマホ、タブレット、パソコン、Chromecast、etcなどの子機)があって、1台1台にWi-Fiの設定をし直すのは面倒だったので、SSIDとパスワードを前の機種と同じにして子機側は何もしなくてすむようにした。
最後に
使ってみての感想…と言っても、無線LANルータを替えたところで劇的な変化は特にないのだが、当初の不満となっていたMacBook Proの画像プレビュー時の読み込み速度は確実に早くなっている。
USBの口が2.0と3.0で1つずつあって、2.0の口にプリンター、3.0の口に外付けハードディスクをつなげて簡易NASと使うのがメーカーの想定のようだが、我が家のプリンターは標準で無線LAN対応だし、NASもあるのでこの2つは恐らくは使わないだろうな、と。
「特に問題なく使えている」これが無線LANルータにとって一番大事なこと。