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今日は何を撮りに行こうかな?

写真管理を目的にNASを導入すべく検討を始めた【完結編】

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これまで2回にわたって検討してきたNASのようやく完結編。

 NAS選びってホントに難しい!

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NAS本体を選ぶ

前回『NAS本体はQNAP or Synology』、『ベイ数は4ベイ』に決めたので、今回はまずNAS本体を選ぶ。

QNAP TS-431P 約45,000円

QNAPとSynologyは製品構成や価格がよく似ていて、差をつけるのが難しいが前回候補としてあげたSynology DS-416jと比べてのメリットはこんな感じ。

  • デュアルLAN対応(転送速度がDS-416jのほぼ倍)
  • メモリが1GB(DS-416jは512MB)
  • USB 3.0が3ポート(DS-416jはUSB2.0が1ポート、USB3.0が1ポート)
  • ホットスワップ対応

可もなく不可もなくの4ベイNASの優等生タイプ。

Synology DS416j 約37,000円

QNAP TS-431Pと比較してのメリット。

  • 2割ほど安い

4ベイの中では安価であること以外あまり特筆すべき点はないが、TS-431Pのメリットにあまり魅力を感じず高機能な4ベイNASがこの価格で手に入るので悪くはないが、個人的に今回の目的とは少し外れる(良いものを…)。

Synology DS416 約44,000円

QNAP TS-431Pの対抗馬は恐らくこっちで(と言ってもこれは1年以上前に発売されてる)、TS-431Pのメリットはこの機種と比べればメリットではなくなる(同スペック)。

ただ、この機種は後継機が出ておりアマゾン販売・発送がない(=マーケットプレイスのみ)のが人によってはデメリットかもしれない。

Synology DS416play 約56,000円

Synology DS416の後継機がこれでDS416から変わった主な点は次の通り。

  • CPUがCeleron N3060 64bit(DS416はAnnapurna Labs Alpine AL-212 32ビット)
  • AES-NI 暗号化エンジン搭載
  • 4K Ultra HD対応のビデオコード変換エンジン搭載
  • Btrfs対応(スナップショットなど)

この中でもCPUがIntel社のCeleronになっているのがポイントでデータを保管するだけなら高いCPU性能は必要ないが、DSM(Synology DiskStation Manager)を使ってGUIでアレコレ操作をすることを考えるとCPU性能は見逃せないポイントとなる。

NASはSynology DS416playに決定!

QNAPとSynologyはどちらも甲乙つけ難いが、個人的にはSynologyでSynologyハイブリッドRAID (SHR)が使えることに注目した。

異なる容量のHDDでRAID5や6を組むと一番容量の少ないディスクに合わせるので、4TB×3台に3TB×1台の計4台でRAID 5を構築した場合は4TBのディスクは3TBしか使用できず3TB+(4TB-1TB)×3台−3TB=9TBとなるが、SHRでは11TB使用することができる(RAID 計算機 - サポート | Synology Inc.)。

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「最初に同じ容量のディスクで揃えておけば問題ない」と言われればその通りだが、3TB×4台で運用していたがある日1台の3TB HDDが壊れたとする。今でこそ3TBがもっともコスパがいいが、その頃は4TBがもっともコスパがよけば壊れた3TBと正常な1台を4TBに換装することで1TB増やして10TBとして使うことができるようになる。

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また、SHRがあれば最初は3TBを4台で9TBにしていても、後から10TB、11TBと段階的に増やしていくことも可能なのでSynologyのDS416playを選んだ。若干予算をオーバーしている感じも否めないが、5年以上使う予定のものに1万円をケチっても仕方ないし、できるだけ長く使えるものを買いたいと言う方針は変えたくなかった。

HDDを選ぶ

4ベイ搭載のNASを選べばHDDは4台購入となって負担がそれなりに増えるものの、容量については当面12TB(4TB×4台)までは必要ないので9TB(3TB×3台)にすることとした(せっかくSHRの使えるSynologyを選んだわけだし)。

TOSHIBA Client HDD (3TB/7200rpm/64MB) 約10,000円

HGSTジャパンの次が東芝のこれだったが、購入時に在庫数が3個で1つ足りず…そして、価格もこの記事を書くのに確認すると値上げして約9,000円から約10,000円に1,000円の値上げ。この軒並み値上げされているのは為替が円安に振れてるからかな?

Seagate BarraCuda (3TB/7200rpm/64MB) 約9,000円

偶然であるのは間違いないのだろうけど、これまでいくつもHDDを使ってきて予想以上に早く壊れることが多かったのがSeagate製のものだったので超個人的な理由であるが今回はパスした。

WD Red (3TB/5400rpm/64MB) 約12,000円

エスタンデジタルのNAS用HDDでHGSTジャパンのものよりお手頃になっている。

WD Blue (3TB/5400rpm/64MB) 約8,000円

エスタンデジタルのデスクトップ向けHDDだがカタログスペックはほとんど同社NAS向けのRedと変わらず、保証期間も通常2年なのが半年延長されて2年6ヶ月となりRedの3年との差があまり見えない。

HDDはそもそも消耗品で故障することを前提にRAIDを組んでいるので、多少寿命が短くて早く壊れても新しいものに交換すればいいだけかなと(ただ、同時多発クラッシュは怖い)。

HDDはWD Blue (3TB/5400rpm/64MB) に決定!

あれだけNASは『良いものを』と言っていた割にHDDはコスパがもっとも良いWD Blueの3TBを4本入れることにした。

BlueもRedもHDDの回転数が5400rpmと他と比べて少ないが、4台でRAIDを組めばボトルネックはネットワーク側などに移るので気にする必要はないかなと。

最後に

以上で合計86,000円弱。

なってそこそこいいお値段となったが、納得のいくものを買いたかったので仕方ない。

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この後、開封から初期セットアップにかけてブログ用に写真やスクリーンショットを撮っておいたけど、この他にも紹介したいものが幾つかあるので次回は環境が整って落ち着いた頃に続編をやろうかな、と。

それでは、今年一年大変お世話になりました。
また、来年も当ブログをよろしくお願いいたします。