【実写レビュー】SIGMA MC-11をSONY α7で1日使ってみて思ったこと
SIGMA MC-11のマウントアダプタを試すべく東京都は文京区にある小石川後楽園へ。
この場所を選んだ理由はこの日がみどりの日で毎年みどりの日には都立公園が無料開放をしているから(他の庭園よりもお高いのも理由の一つ…)。
SIGMA 30mm F1.4 DC HSM
MC-11対応レンズのSIGMA 30mm F1.4 DC HSMはAPS-C専用ながらも、フルサイズで使っても周辺減光が少ないと言われているので、今回はオートクロップ機能(APS−Cサイズへ切り出す)をONとOFFで撮ってみた。
オートクロップON(50mm)
▼ F1.4絞り開放のボケ感
▼ F8まで絞ると…
FEレンズだと15万円はするF1.4の世界。
オートクロップOFF(30mm)
被写体によって周辺減光はほとんど気にならないレベル
絞り開放から絞っていき周辺減光がどのくらい出るかを試してみる。
▼ F1.4 かなり周辺が落ちてる
▼ F4 早くも大幅に改善
▼ F8 ここまでくればちょっとのトリミングで
▼ F16 ほぼ変わりなし…
小石川後楽園を一周してもまだ時間があったので、中央・総武線に乗って新宿御苑へ。こっちは都立ではない環境省管轄の国民公園だけど、みどりの日は同じく無料開放をしている。
新宿御苑への道すがら「さっき、フードとフィルタ付けたまま撮っていたけど、外したら結果は変わった…?」と思い、新宿御苑ではフードとフィルタを外して再チャレンジ。
▼ F1.4 絞り開放は変わらず
▼ F2.8 開放と比べてかなり改善されたがまだ目立つ
▼ F8 さっきと比べて隅が改善された?気のせい?
▼ F16 F8からさらに改善したけど、絞ったことで右上にレンズの汚れが…
みどりの日だけに(?)作例が全体的にみどりっぽくなったので、このレンズの最後に赤を。
感想
MC-11対応レンズを使って思ったのは、
- AFスピードは早い方だと思うが、ソニー純正レンズには敵わない
(キヤノンのボディにSIGMAのレンズを付けるのに比べても遅い) - オートクロップOFFでも多少絞れば実用レベル
(オートクロップの切り替えで1本の単焦点レンズで2つの画角が手に入る) - オートクロップONだとRAWデータのサイズが小さい(約26MB→約12MBと大幅減)
- 電池の減りは多少早い気はする
exifはこんな感じ。
Canon EF70-300mm F4-5.6L IS USM
「せっかくならキヤノン製レンズも…」と思い、望遠レンズのCanon EF70-300mm F4-5.6L IS USMで試してみることにした。
フルサイズ対応レンズなのでクロップする必要はないけど、今回はあえてクロップしてAPS-Cサイズで撮ってみた。
感想
キヤノン製レンズを使った感想は、
- AFは動作するけど合焦までが遅く、合焦に失敗することも
(望遠レンズで明るさが足りないから?) - ピーキング機能が使えるので、MFの方がピント合わせは楽
- α7のマウントに望遠レンズは物理的負担が大きすぎて不安
- レンズ側の手ブレ補正は効いている
- 絞れる ※F99まであるけど…
ピント確認を容易にする「ピーキング」機能
マニュアルフォーカス時に、画面内のシャープな部分を色つきで表示します。画面のどこにピントが合っているか一目で確認ができ、細かなピント合わせを行うマクロやポートレート撮影に便利です。ピーキングの色は白、赤、黄色から選べ、ピーキングレベルは3段階から選択できます。Aマウントレンズ(*)を装着している際にも活用できます。
exifはこんな感じで、レンズ名がDT〜SAMとなる模様。
MC-11対応レンズはEマウント、非対応レンズはAマウントと認識させて、アダプタ対応・非対応、クロップ有無を問わずAPS-C扱い…?謎仕様
最後に
MC-11対応レンズについては、静止している被写体を撮る分には十分実用的なレベルだけど、動いている被写体はやはり厳しい気がする。
ただ、以前からも書いているのが「α7は風景撮りがメイン」で、AF性能をそこまでシビアには見ていないのが本音。
だけど、MC-11対応レンズのDG(フルサイズ対応)は8万円〜といくらキヤノンの7D Mark IIと併用できても積極的に買い揃えていくのは難しいんだなぁ。
それこそFE神レンズが買えちゃうし。
DCだとやっぱこれ。
ただ、DGより高いっていう…