Canon EOS Kiss X7を1年使って感じたアレコレ【長期使用レポート】
2016/11/1 UPDATE
2013年3月21日に発売し3年と数ヶ月経ったが、未だに週間売上のランキングに顔を出している Canon EOS Kiss X7 を自分は約1年前にゲットした。
購入に至った経緯(ミラーレスの電池の持ちの悪さうんぬん)はこれまでに書いているので省略。また、このカメラの素晴らしさ(主にコンパクトさ)は数多のブログやニュースサイトで取り上げられているのでこれらも省略とさせていただき、個人的な用途と実際に撮ったものにコメントを添えるかたちで。
そして今回も結論から言うと、
ミラーレスを買うならこの一眼レフを!?
EFマウントが使えるのが最大の魅力!!
一眼レフなのにコンパクト、そして低価格
構造上どうしてもデカくなる一眼レフでこのサイズには驚きを隠せない。
価格はWズームキットでも50,000円を切っている。
そして、キヤノンがこれまで育ててきたEFマウントのレンズが装着できるのはとても大きなメリットで、良く言えば『安くレンズシステムが揃えられる』、悪く言えば『レンズ沼にどハマりする』。
そんなカメラである。
X7を使う場面とよく使うレンズ
α7、RX100M3、7D2とカメラがある中でこのカメラをチョイスしていたのは、
- ディズニーランドやディズニーシーなどのアミューズメント施設
- 明確な被写体のない日帰り旅行やまち歩き
- 帰省
- ブログ用の物撮り
で、使用頻度が高いレンズはSIGMAの18-200mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM(高倍率ズームレンズ)をよく使っていた。
何を撮るかわからない場面での便利ズームレンズは非常に心強い。
「どうせエントリーモデルだから画質は二の次!」と割り切ることができ、α7や7D2だと「適材適所・レンズがボディに負けないように」と気を使うが、X7なら気にせず気軽に便利ズームレンズが使える。
そして悔しいかな、『画質は二の次』と言ってもよく撮れるんだなぁ…
X7の作例
そんなわけでX7で撮った作例を公開。
風景
▽同上
▽ホテル椿山荘東京のお庭
▽兼六園ライトアップ
▽護衛艦ゆうぎりにて
植物
▽白加賀(梅)
▽花と蝶
▽前回のα7の回でも登場
▽花菖蒲…かな?
▽芝桜
▽乙女椿
▽ ???
料理
▽パン
▽パイシチュー
その他
▽晴海ふ頭公園
▽タッチシャッターはブツ撮りに便利
解説が雑なのは気にしないで欲しい…
「ミラーレスよりX7」な話し
X7のコンパクトさであればレンズ込みで考えた場合に、ミラーレスといい勝負になる…かも?と言うことで、普段からミラーレスも一眼レフも使っていてX7がミラーレスより優れていると思ったことを抜き出してみた。
とは言え、以前にも一度このようなことを書いてたりする…
ファインダーがある
ミラーレスは液晶ビューで構図を確認するコンデジスタイルが一般的で、ファインダーを搭載していないモデルが多い。
夏場の炎天下でひまわりやバラを撮っていると、液晶ビューでは太陽光が強いと見づらく(外でスマホの画面の視認性が低下するのと同じ)、普段はミラーレス(SONY NEX-5T)を使っている嫁もこの時ばかりはX7を借りて使ってファインダーのありがたみを感じていた。
電池持ちがいい
カタログスペックの撮影枚数には大きな差はないが(X7 380枚、α7 340枚)、一日持ち歩いてみると差は歴然で圧倒的にX7の方が持っている。
メーカーが違えど同じCIPA規格準拠で測定しているが、『30秒に1度の撮影』と比較的短時間で行われている。
電池寿命は、未使用の1次電池または満充電の2次電池を使用し、30秒毎に撮影することで測定する。その際、ストロボを2回に1回フル発光させ、撮影毎に光学電動ズームを望遠端と広角端に移動させる。さらに、ユーザーがこまめに電源をON/OFFすることを考慮し、10枚撮影する毎に電源をOFFすることも規定されている。
α7のアイポイント(目を近づけたら液晶からEVFに切り替わる)は、首からカメラを提げていると誤って反応してしまうのか、スリープに入らないままバッテリーがモリモリ減っていく。(冬場は着込むからかあまり遭遇しない)
とは言え、一眼レフは液晶ビューに切り替えると途端に電池持ちが(ミラーレス以上に)悪くなる気がして、心配性の自分は互換バッテリーを常備している。
電源を入れっぱなしにしておける
前の電池持ちにも繋がる話だが、ミラーレスはスリープの制御がうまくいかないのもあって、頻繁に電源のON/OFFを繰り返していて、これが地味にストレス。
その点、一眼レフなら朝から晩までずっと電源を入れっぱなしでも電池の持ちにほとんど影響せず、構えてすぐシャッターが切れるのがいい。
EFマウントのレンズ
豊富なEFマウントのレンズが使えることがX7最大のメリット。
ミラーレスもレンズは増えてきたが、同じ焦点距離でレンズが何本もあるような状況にはまだ無く、限られたラインナップの中から選ぶこととなる。
価格はピンきりで単焦点、便利ズーム、マクロ、魚眼と選択肢が多いことは、これからのカメラライフを充実させる(沼へ一直線…)。
こんなアンバランスな使い方も…
最後に
『X7は初心者にピッタリ!』との記事をよく見掛けるが(自分でも以前の記事でそのようなことを書いている)、コスト的には同意するがエントリーモデルとして見た時には少し違うかもしれない。
X7は撮ったデータをスマホに送る機能(Wi-Fi)はなく、スマホからのステップアップとしてカメラを始める人には「スマホよりいい写真を撮って、その場でシェア!」のニーズはそれなりにあると思う(Wi-Fi内蔵のSDカードで逃げる手もあるが)。
また、AFのポイントが9点しかないのも、慣れれば親指AFや置きピンなど手はあるけど、初めてのカメラでAF 9点は少し扱いづらいのでは?と。
一眼レフで自撮りするニーズがどれだけあるかはわからないが、液晶ビューが固定だとそれもむずかしい。ローアングルや、ハイアングルでも…
なので、個人的には初心者向けというよりは『サブ機』であり、「2台目に軽いカメラは欲しいけど、ミラーレスや高級コンデジなんてヤワなカメラは使いたくない!」なんて人向けの、軽い代わりに割りきって使うカメラなのかなとも。
本当に初心者でこれからカメラデビューって人はEOS 8000DとかEOS 80Dくらいからがいいかも?
これでカメラレビューは一段落。