Canon EOS 7D Mark IIを買って5ヶ月レポート
Canon EOS 7D Mark II(以下、7D2)を買って5ヶ月、「半年の方が区切りがいいんじゃ…」と思ったけど、ネタの画像は揃っているので。
前回のRX100M3に続き今回もカメラ。
- 7D2を買ったきっかけ
- 動くもの遠くにあるもの迷わずこれ
- 植物の撮影も
- シャッター音が心地いい
- レンズの種類が多いと楽しい
- センサーサイズがAPS-C
- バッテリーは1本じゃ心細いかも
- EOS 7D Mark IIを使う優越感?
- 最後に
今回も結論から言うと、
撮るのを楽しくさせてくれるカメラ。
動体撮影、最強のカメラ。
レンズ沼にずぶずぶ嵌って行くカメラ。
でも、最高のカメラ。
7D2を買ったきっかけ
以前にも書いたけど、おさらいで。
動くものをメインに撮りたい!
半年前までは風景や建物、植物など動かないものを主体に撮っていた。新婚旅行でのヨーロッパ3カ国もα7+SEL1635Zだけで乗り切った。
SONY ILCE-7 | 35mm F8 1/160 ISO100
土日に外へ行く時はα7+SEL35F28Zのスナップ仕様でいつも携帯していた。
SONY ILCE-7 | 35mm F4 1/250 ISO400
しかし、今年のはじめくらいから「飛行機とか鉄道も撮っていきたいなぁ…」と魔が差した。α7だって撮り方を工夫すれば撮れるけど、この時は日経平均が続伸してフトコロ事情がホクホクだったので「撮れぬなら 金で解決 セブンディー」とか言っていたとかいなかったとか…
プロも絶賛のEOS 7D Mark II
YouTubeのキヤノン公式チャネルで公開中のプロカメラマンが7D2の魅力などを話している動画を見て「もう、これしかない」と決心。特に航空機写真家のルーク・オザワさんと鉄道写真家の長根広和さんの話しを聞いて「これを買わずして、何が動体撮影だ!」と。
「EOS 7D Mark IIで撮る ヒコーキ写真の魅力」ルーク・オザワ氏 CANON GRAND ...
「EOS 7D Mark II それは、鉄道写真を撮るために生まれてきた」長根広和 ...
偶然?神の思し召し?
「欲しいな、欲しいな」と思っている矢先に、偶然かはたまた神の思し召しか、開封済み・未使用品がカカクコム底値より1万円近く安く売っていて即決した。
本体だけで約17万。現時点ではAPS-Cで一番高価。フルサイズの6Dが買えちゃう。
飛行機も鉄道も移動中は近くで撮れないので望遠レンズが必要になる。キヤノンで望遠レンズといえば白玉。Lレンズ。憧れの存在。
『ニーニッパ(200mm F2.8)』や『サンニッパ(300mm F2.8)』なんて耳障りのいいレンズもあるが予算オーバーだし、用途としてもズームは使いたいからお買い求めやすくて白レンズの「Canon EF70-300mm F4-5.6L IS USM」にした。近い価格帯の70-200mm/F4はテレコンを使うつもりが無かったので除外。
レンズで約12万。
あとは、CFカードやレンズフィルタを買って総額30万円のお買い物。初デュアルスロット&初CFカード。
さすがにポチッとする時は手が震えた。
α77とAマウントレンズ3本を売って8万強になったけど、その内の3万円で標準域の「SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」を購入したので、実質25万円の持ち出し。
でも、買ってよかった。
動くもの遠くにあるもの迷わずこれ
(α7に)EマウントのFEレンズを買う選択肢も考えなかった訳ではないが、望遠端200mmってのが決定打に欠けた。F4通しは魅力的だけど。
Aマウントがない今、望遠レンズがあるのはキヤノンEFマウントだけなので望遠が必要となれば7D2を持って出掛ける。
もちろん、望遠レンズがあるから7D2なわけではなく、広範囲・高精度のAFセンサー(オールクロス65点)、被写体を追従し続けるAIサーボAF III、そして毎秒10コマの高速連写。これらがあるおかけで構図に意識を集中できる。
飛行機はもちろん。
Canon EOS 7D Mark II | 300mm F5.6 1/300 ISO100
Canon EOS 7D Mark II | 300mm F5.6 1/1000 ISO100
Canon EOS 7D Mark II | 300mm F10 1/200 ISO100
新幹線だって。
Canon EOS 7D Mark II | 300mm F6.3 1/400 ISO100
Canon EOS 7D Mark II | 81mm F4.5 1/500 ISO160
Canon EOS 7D Mark II | 78mm F7.1 1/500 ISO400
ブルーインパルスだって。
Canon EOS 7D Mark II | 300mm F7.1 1/800 ISO100
Canon EOS 7D Mark II | 244mm F9 1/500 ISO100
護衛艦だって(動いていないけど)。
Canon EOS 7D Mark II | 24mm F10 1/200 ISO100
Canon EOS 7D Mark II | 49mm F7.1 1/250 ISO100
7D2を持っていれば動いているものは何だって捉えてくれる安定感・安心感がある。
植物の撮影も
植物を撮るのにも7D2が活躍している。7D2に70-300mm/F4-5.6を付けて行く。
Canon EOS 7D Mark II | 200mm F5.6 1/320 ISO200
Canon EOS 7D Mark II | 300mm F8 1/400 ISO1000
Canon EOS 7D Mark II | 252mm F5.6 1/320 ISO500
標準レンズの代わりとして使っている「SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM」にはマクロ撮影機能が付いているが、現時点においては望遠レンズでマクロ的に撮ることが多いかな。
本格的なマクロ撮影が可能
このレンズの大きな特徴は、最短撮影距離22cm、最大倍率1:2.8のマクロ並みの撮影が可能なことです。70mm時のワーキングディスタンスは、5.52cm。テレ側の撮影においては、被写体とフードがぶつかってしまうほどマクロレンズ並みに近寄ることができます。アクセサリーの撮影や料理、花の撮影などで、レンズ交換する事なく接写が可能です。
マクロ撮影において印刷文字が写り込まないよう、製品名をレンズ前面に彫り込むなどのデザイン配慮を行っています。
シャッター音が心地いい
カメラを買う前に必ず確認するシャッター音。
良いシャッター音は撮影時のテンションを昂揚させる。
α7のカシャーンって音も「撮ったぞ!」って音で好きだけど、7D2の高速連写モードでのタ・タ・タ・タ・タ・タ・タ・タ・タって音はリズミカルで気持ちがいい。
レンズの種類が多いと楽しい
歴史あるキヤノンEFマウントはα7のEマウントFEレンズと比べて雲泥の差。
- Canon EF70-300mm F4-5.6L IS USM
- Canon EF50mm F1.8 II
- Canon EF50mm F1.8 STM
- Canon EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM
- SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSM
- SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM
- SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM
これらはOVF回帰でサブ機として購入したEOS Kiss X7で使うのに揃えたレンズがほとんどだけど、EFレンズは7本に。総額で30万くらい?あんまり高いレンズを買っていないから、逆にこれから増やしたくなってしまう。レンズ沼。
ちなみに今狙っているのはこの3本。
- Canon EF24-70mm F4L IS USM or EF24-105mm F4L IS USM 約11万円
標準レンズにも赤鉢巻を…ただ、画角が微妙になる
- SIGMA 24mm F1.4 DG HSM 約9万円
24mmなので換算約38mmと自分の好きな35mmに近い画角で『F1.4』…
- TAMRON SP 35mm F/1.8 Di VC USD 約8万円
先日、タムロンから出た単焦点レンズ。35mmだとAPS-Cの7D2に付ければ換算約56mm、そしてフルサイズでも使いやすい画角。
ただ、どれも欲しいレベルは低い。
センサーサイズがAPS-C
APS-Cとフルサイズの画質の違いや高感度耐性のようなものを語れるだけの腕も目も残念ながら持ち得ていないので、ここでは一目見てわかる焦点距離の話しを。
キヤノンのAPS-Cはフルサイズに換算すると1.6倍となる。
この辺の詳しいことはこちらのサイトで
キヤノン:一眼レフカメラ/ミラーレスカメラ用交換レンズ|EF-S / EF-Mレンズテクノロジー詳細
このメリットは望遠レンズを使うと300mmは換算480mmとより遠くまで撮れて、帰ってRAW現像時のトリミングの手間が減る。
デメリットは単焦点レンズや標準レンズ(特にフルサイズ対応)を使おうとすれば、撒き餌レンズと言われる50mm/F1.8は換算80mmと使い勝手が悪くなるし、Lレンズ24-70mm/F4は約38-112mmの中途半端な画角となる。
7D2は本体重量的な意味で海外旅行に連れて行くことはないだろうから、あまり超広角や標準レンズが必要になることはなく、旅行はミラーレスのα7がコンパクトでいいから当分は5D3に手を出すこともなさそう…たぶん。5D2とか?
RX100M3と併用して7D2は望遠特化とすることも。
バッテリーは1本じゃ心細いかも
仕様上は670枚撮れるらしい。
ファインダー撮影:常温(+23℃)約670枚/低温(0℃)約640枚
体感としてはほぼ仕様通り撮れているが、AIサーボを使うと体感的には少し減るかなって。
買い足すとなれば純正が7,500円くらい。
互換バッテリーは2,000円を切っている。
自分はこの互換バッテリーを購入したが、今のところは純正を使って電池切れを起こした場合にのみ使っている。純正と互換の価格差が4倍と大きいが、(自分の場合は)この2本で1日の撮影は十分足りるので特に不便はしていないし、そもそもCFカードにRAWで撮ると1,000枚強で先にメモリがいっぱいに…
バッテリーグリップは縦構図もそれなりに使うのであればいいなと思うけど、これ以上大きく重くなるのも少し考えものなので、まだ購入にはいたっていない。地味に高いし…
EOS 7D Mark IIを使う優越感?
カメラに興味が無い人には全く共感されない話だとは思うが、『何のカメラでどのレンズを下げてるか』ってのは一種のステータスがそこに少なからずある。
キヤノンだと、1Dシリーズ、5Dシリーズに続く7Dシリーズ、APS-Cサイズセンサーのフラグシップ…こだわり…的な?
最後に
ミラーレスは携帯性がいいし、ソニーのαシリーズなんかはフルサイズでかつツァイスレンズが充実しているので出てくる画もとてもいい。大満足だ。
だけど、時には重厚な一眼レフで撮りたくなる。
炎天下の下、総重量2kg近いカメラを首から下げ、カバンには替えのレンズを入れ、平坦ではない道、舗装されていない道を歩き、熱中症のリスクを感じながらも、やっぱり一眼レフでシャッターを切っている時のテンションの上がり具合はミラーレスに勝る。
撮るのを楽しくしてくれるカメラ。
7D2を買ってこれまで撮れなかったものが撮れるようになった。特にブルーインパルスは「ダメだったらまた来週来よう」「次の演目で」なんて訳にいかない緊張感の中で撮っていて、撮影後に見返して9割以上がピントが合焦していて大変安堵した。
これさえあれば、一日一本しか走らないSLだって怖くはない。
動体撮影、最強のカメラだ。
1Dシリーズは価格の問題から選択肢としては入らないだろうし、5Dシリーズの万能さや良さはわかるけど、尖っていない誰からも愛される感じ(褒めてる)が、年中物欲に苛まれている自分には買う言い訳がなくなってもの足りなくなるのかも?
7D2のような、「これを撮るなら、これをどうぞ!」ってコンセプトの特化型カメラは結構好きなんだよなぁ~だから、7D Mark IIIが出たら買っちゃうと思う。
締めがイマイチだけど終わり。